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さくら徒然日記

涙がこぼれないように

発表会の振り付けが進むさくらバレエスクール

私は
それぞれのダンサーが
本番まで目いっぱい努力して
ぎりぎりこなせるくらいの難易度の振り付けをしています。

子供の生徒に対しては
テクニックの難易度は落としますが
フォーメーション、音の取り方、タイミング、演技力…。
このへんは、かなり難しいと思います。
覚えることも多いです。

最年少クラスの生徒には
あえて、バラバラの振り付けを覚えさせています。
私たち講師も、メモを見ないと覚え切れないほど複雑です。
しかし、
「これは、あなたの振り付けだから覚えてね。」
というと
数回のレッスンで覚えてしまう。

責任感、なんでしょうね。
頼もしいです。


進度が早い真ん中クラスは
もっともっと複雑になってきます。
まだ幼い生徒にとって、簡単に覚えられるものではないんです。
でも、がんばって覚えないとね。
真ん中クラスだもんね。

こちらも
ひとりひとり振り付けやタイミングが変わったりするので
わからなければ誰かを見ればいいや、は通用しません。
つい、つられて間違えてしまう。
何度も間違えると、怒られる。

目にいっぱい涙をためて
でも、その涙がこぼれないように目をしっかり開けて
真っすぐに私を見つめる子供たち。
涙がこぼれそうになると
後ろを向いて、そっと指先で涙をぬぐって
また、前を向く。

あちこちで
そんな姿を目にします。

ちょっと前までは
怒られると
ひたすら落ち込んだり
笑ってごまかそうとしたりしていた彼女たちが

泣くのをこらえながらくらいついてくるんです。



バレエに限ったことではないけれど
習い事に励んだからと言って、全員がその道のプロになるわけじゃない。

では
なぜ子供に習い事をさせるのか。

技術・テクニックだけではない何かを身に着けて
成長の糧にしてもらいたいと考えているのは
私だけではないでしょう。

その習い事が大好き、楽しい、という思い出なども含めて
壁を乗り越える力、困難に立ち向かう姿勢、
本当に努力することで得られる充実感を知った子供たちは

強く、しなやかに生きていける大人になれると思います。



人が成長していくなかで
習い事が関われる時間や影響は限られているけれど

生徒たちが大人になったときに
バレエを頑張ったことが
見えないところで彼らを支える力になってくれたら、と

出過ぎたことを考えています。


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by sakura-ballet | 2018-03-15 11:48 | 発表会への道のり | Trackback | Comments(0)