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さくら徒然日記

本来の集中力

集中する、ということは
とても難しいことだと思います。

本人が
集中している、と思っていても
実は、少し意識がずれてしまっているというのは
良くあるんです。


たとえば

子供のさくらバレエスクールの生徒たち。

私たち先生に
褒めてもらいたくて
ちら、ちらと先生のほうを見ながらレッスンする生徒が
少なからずいます。
幼い生徒のなかには
見学スペースから見ている保護者の目を意識する子もいます。

褒められた子たちは
とてもとても嬉しそうにするので
「褒めて!」の気持ちはよくわかるんですが

時に
「褒められること」が一番の目的になってしまい
肝心のレッスンがおろそかになってしまうことがあるんです。


こうなると

もう、レッスンに100%集中している、とは言えないですね。


集中している子が
先生の注意をしっかり聞いて
自分の踊りに反映させていくのに対し

「褒められる」ことが一番になってしまっている子は
「褒めてもらうには、どうやって踊ればいいか」を考えてしまう。

でも
本人は

めいっぱい、努力をしているような
錯覚に陥ってしまうんです。



実は
大人のさくらバレエサークルでも
同じようなことが起こるんです。

さすがに
「先生、褒めて褒めて♪」ではないんですが
一生懸命やろうとしすぎて
結果、集中力を発揮できないんです。


今日の発表会練習で
ワルツのステップを練習したんですが

1.2.3、2.2.3、の
これだけの動きができない。

なるほど、今日は
週に1度しかレッスンに来れない方がほとんどだから
出来なくて当然だ。

じゃあ、
ポーズから、一歩踏み出す部分だけ。
カウントにすれば「1」だけ。
これなら、いくらなんでもできるだろう。

そう思って
この「1」だけを何度も練習してもらった。

「さあ、じゃみんなでやってみて。
7.2.3、8.2.3、1!」

・・・できない。


落ち着いて、集中すれば
できないはずがないんです。
この「1」だけを何度も練習しているんですから。
みなさん、ある程度は
バレエのレッスンをされている方なんですから。

足を一歩踏み出し、片手をアンオーにする。
これだけのことができないはずがないんです。

でもできないのは

「頑張ろう!できるようになろう!」という気持ちが大きすぎて
肝心の集中力を邪魔しているんです。


これは
いい、悪い、ではなく
特に、真面目な方に起こりやすい
「現象」だと言えます。

この思考の癖を改善し
より多くの意識をレッスンそのものに向けることができるようになれば
もっと、楽に
振付を覚えたり、注意を聞き入れたりすることができるようになると思いますよ。


しかし、なあなあでレッスンしていては
思考の癖なんて変えられない。

悪気があって間違えてしまうのではないみなさんに
少々、厳しすぎるのではと思うこともありますが
本当の集中力を発揮していただくため、心を鬼にしています。


だからでしょうか、

レッスン後、実はしばらく動けないんです…(^_^;)

スタジオで、車内で、
一息つかないと帰れないくらい、疲労困憊してるんです(^_^;)

体力と精神力をもっと鍛えないと
本番まで持たないにゃー_l ̄l〇

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Commented by チョー助 at 2015-11-16 22:19 x
ちょっとカテゴリー違いかもしれないですが…
次女が1年生の時に計算カードをちょっとずつ減らしてタイムをごまかしてたのを思い出しました(^-^;
次女は正に「褒めて♪褒めて♪」タイプの人間なので褒めて伸びるタイプだと思ってましたが…褒められる為なら手段を選ばんのかい!と、子育てとは教科書通りにいかんものだと、褒める親の方も「おだてりゃ木に登る」と適当には出来んな…とつくづく思ったのを覚えてます。

苦手な勉強は子供にとっては主婦のゴキブリ退治と同じくらい嫌なものなのかもしれないと思う今日この頃です。
…あ、やっぱり主旨がズレちゃいましたね(^-^;


Commented by sakura-ballet at 2015-11-16 23:11
そうなんです。
諸説あるとは思いますが、私は
「褒めて育てろ」を盲信的に勧めることには反対なんです。

もちろん、褒めるのは大事なことだし
褒められた経験は子供の成長の糧となるわけですが

褒めるからには、きちんと子供を見て
努力、成長、成果など
本当に褒めるべきポイントを外さないほうがいいのかな、と。

褒めないと、と思って
何でもかんでも
「ああ、すごいすごい」と言っていたのでは
それこそ、次女さんのようなことも見逃してしまう。

体の固い子が
こっそり柔軟をがんばってきていて
「あれ?軟らかくなったやん!おうちで柔軟してる?」
と聞いた時の
誇らしげな顔。

やはり、これが見たいです。
by sakura-ballet | 2015-11-15 17:53 | 発表会への道のり | Trackback | Comments(2)